数々の賞を取得したラ・ラ・ランドってどういう映画?
ハリウッドの歴史の中で名作と呼ばれる作品の中には、「ミュージカル映画」という分野があります。
これまでもミュージカル映画は本国アメリカ以外、日本をはじめとして多くの国々で大ヒットとなってきましたが、その上を行く名作が誕生しています。
ラ・ラ・ランドという作品は現代のミュージカル映画の中で最高傑作と呼ばれ、数々の賞を総なめにし、ミュージカルの魅力を存分に知らせてくれる映画となっています。
ラ・ラ・ランドのストーリー・あらすじとは?
売れない俳優だけれど、自分の才能を信じてオーディションをうけまくっている女性「ミア」、自分の才能を過信しているため、目の前のチャンスをいつも逃してきた男性「セス」この二人が出会ったことで物語が進みます。
ジャズピアニストとして自分は実力を持っていると過信しているセスと自分の才能を信じ努力を続けているミアはあるレストランで出会います。
出会いはそっけないものだったのですが、その後、違う場面で顔を合わせていくうちに次第に興味を持つようになります。
しかし二人が恋愛対象となるまでには、ある程度の時間がかかり、現実の恋の様に少しずつ愛しいという思いが募り始め、やがてなくてはならない存在になっていくという、非常に理解しやすい無理のない展開に物語へ引き込まれていきます。
ミアは周囲の評判ばかり気になり夢にひた走る事が出来ず、セスは彼が追及する音楽が出来ないとも夢と現実のギャップに悩みます。
ここでいったん別れがあるのですが、お互いの才能をよく理解しあっている二人の運命の糸は切れることなく再び引き寄せられます。
それから彼らの夢が実現する頃に、本当の意味での別れがやってくるのですが、今夢を追って必死に生きている方にとって、この映画は心に熱いものが迫ってくるような実感ある映画です。
古い恋愛ストーリーだけれど非常にうまく現代風に仕上がっている
物語としては夢を追いかける二人の男女が、夢の中でも作詞、深くお互いを理解しあい愛に発展し、そこからさらに様々出来事が起こっていくというものです。
古くからよくある恋愛ストーリーであり、また夢を追う映画ですが、現代風におしゃれに仕上がっていることが、現代人のハートをつかんでいるのだと感じます。
主要な場面でミュージカルが出てきますが、それが突然ではなく、非常に自然に組み込まれているので、「そうそう、こういう気持ちが向上している時って、頭の中はこういうイメージよね」という気持になるのです。
回想シーンでは様々なテクニックが駆使され、魅力的に仕上がっているさまも、現代風のアレンジがうまく活きていて、自分が物語の中、ミュージカルの中にいるような錯覚すらするような映画の作りは脱帽です。
ラ・ラ・ランドは、現代に夢を与えてくれる物語であり、逆境があっても迷いつつ乗り越えていく主人公に同調できるミュージカルとなっています。
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