これまでこんなことはなかった？アニメソングの大流行

以前はあまり聞くことがなかったアニメソングですが、テレビでは特集が組まれ、大人世代に懐かしいアニメソングが流れていたり、若い人たちに大人気のアニソンをバンドがカバーするということもあったり・・・現代はアニメソングがヒットする世界となってきています。
音楽のダウンロード配信が始まり、CDなどの売り上げが激減しているといわれている中、アニソンは人気があり、数年くらい前からは声優のアーティスト作品が道道CDランキングの上位に食い込んでくるなど、昔からは考える事の出来ない現象が起きています。

特にCDシングルランキングにはアニメタイアップ作品がシングルトップ10に入る事も多くなり、アニソンは今非常に注目される音楽ジャンルとなっています。

昔の様に単純な音楽ではない現代のアニソン

昔のアニソンというと、そのマンガのストーリーや主人公の事が語られていたり、印象付けられるものがほとんどで、それほど複雑な音楽というイメージがありません。
童謡とは違いますが、現代の音楽と比較すると非常にシンプルで、わかりやすい単純な音楽でした。

しかし今のアニソンというのは、非常にクオリティが高く、また著名なバンドやアーチストが描けるなど、非常に洗練された音楽、楽曲となっている特徴があります。
>>アニメソングの現代まで｜アニメソング(アニソン)の歴史を紐解いてみよう！

少し前まではアニソンをすでに人気がある歌手、アーチスト、アイドルが歌いヒットするという構図がありましたが、現代は、アニメ制作会社の音楽部門が担当し、その楽曲についての取り組み方が非常に質の高い状態となっています。
ミュージシャンとアニメを手掛けるクリエイターたちが、お互いの技術を尊重し、よりよいものを作り上げていくことに集中している、だからこそ魅力ある非常にクオリティの高い音楽となっているのです。

声優さんがスターとなっている現代

声優さんの立ち位置も変わってきています。
以前は○○という主人公を演じていた○○という声優だった立ち位置が、現在は○○という主人公に○○さんという声優さんを迎えて・・・という立ち位置になっています。

声優さんはアニメの主人公やキャラクターたちに声をあたえ命を吹き込むものでした。
現在もそれには違いありませんが、声優さんありきでキャラクターが存在し、そのキャラクターとしてコンサートやライブなどを展開していく声優さんも少なくないのです。

アニメ、漫画という文化が世界的規模で広がり、すでに日本の文化として世界に沢山のファンを持っているこの世界が、高いクオリティの音楽と質の高いスター性のある声優さんを起用することによってさらにその世界を広げてきているため、アニメで利用される音楽を、アニソンとしてだけではなく、通常の音楽として楽しむ人が多くなっているのです。

現代のアニメのファンとなっている大人世代も多く、カラオケで現代アニメの歌を歌う大人を見かけることも少なくありません。
アニメ自体、子どものものではなく、大人のものとなってきているという背景が、現代のアニソン大ヒットにつながっていると考えることもできます。