被害が増加傾向にあるランサムウエア「WannaCrypt」について
WEB上ではセキュリティなどを強化し、個人でも企業でもウイルス対策などしっかり行っていると思いますが、その中で今回、WannaCryptというランサムウエアでの被害が増加しています。
このWannaCryptに感染するとストレージを暗号化し、身代金を要求してきます。
データはもちろん元に戻らず、公共機関等でも深刻な被害を受けているという報告もあります。
2017年5月12日にこのランサムウエアによる被害の拡大が世界に報告されていますが、週明け、15日には日本でも感染している企業等が見つかり、大手企業の関東地方の支社でパソコン1台が感染、さらに病院などでも被害が報告されています。
WannaCryptはWindows10なら感染することがないとされています。
それはすでに3月、Windows Updateにより対策が施されており、WannaCryptを検出し除去するということができるようになっています。
またこのWannaCryptはそもそも、Windows10には無効だとマイクロソフト社が伝えています。
Windowsユーザーは、Windows10を利用するようにすること、また最新の状態にUpdateしておくことで脅威から影響を受ける事もないということになります。
勿論、サードパーティのセキュリティソフトを利用しているというユーザーについても、その状態を最新の状態にしておくことでこうした脅威からパソコン、データ等を守る事が出来るのです。
被害にあっているのは古いバージョンのWindowsということを理解してほしい
面倒くさいからなどの理由でWindowsのアップデートなどを行わない人も多いのですが、このWannaCryptの被害にあっているのは、いずれも古いバージョンのWindowsであるということを理解しておくべきです。
マイクロソフト側はこうした被害の状況をみて、サポートがすでに終了しているWindowsXP、8、Windows Server2003向けにセキュリティ更新プログラムを公開しています。
もしも今、Windows10へのアップグレードがすんでいないという状況なら、アップグレードする方がいいといわれています。
被害が拡大する前に、被害にあってから後悔する前に、しっかりとストレージをフォーマットし、環境を再構築することが求められます。
安心は禁物、常に変種となって出てくるマルウエア
こうした被害をもたらすマルウエアは変種が出てくることでも知られていますので、マイクロソフトはサーバーメッセージブロックプロトコルバージョン1の「SMBv1」を無効化するという方法も公開してくれています。
Windowsで利用されている通信プロトコルなのですが、古いバージョンのため、こうした古いバージョンを無効化することを求めています。
コメントはまだありません